1年半程度はInkdropでブログの下書き・メモ・議事録の下書きをしてきましたが、
Inkdropである必要がなくなってきたので一旦Inkdropを解約してBoostnoteに乗り換えました.
メモ書きツールに求めるモノ
以前書いた記事をベースにメモ書きツールに求めるモノがどう変化したのかをまとめてみます.
- Markdown形式で書けること
- タグで管理出来ること
- 暗めのカラーテーマが選べること
- オフラインで利用出来ること
- Windows、Macなどマルチプラットフォームで動作すること
- 複数のプラットフォーム間でデータを共有できること
- キーバインドをVimライクにできること
太字の項目が今回追加された求めるモノです.
欲張りですね.
複数のプラットフォーム間でデータを共有できること
マルチプラットフォームで動作することは大事ですが、データが共有されることも重要です.
同期速度が速いことが理想ですが、起動してネットワークに接続し、自動起動されるアプリケーションが起動し終わる頃に同期が終了していれば問題ありません.
キーバインドをVimライクにできること
エンジニアとしてアルバイトをしている時から、開発するときにはVimもしくはNeovimを使っています.
そのため、メモツールでもできる限り同じ操作ができることが望ましいです.
何故、InkdropからBoostnoteへ変えたのか
まずは「何故、Inkdropをやめたのか」について書きます.
積極的な理由はなかったのですが、既に私が利用しているツールやサービスとOSSなツールで組み合わせて使える他の手段がないか?を模索していた結果、「一旦Inkdropを使うのをやめてみよう」と思うに至りました
次に「何故、Boostnoteを選んだのか」について書きます.
私のメモ書きツールに求めるモノを満たすのは、私が観測している範囲ではInkdropのみです.
では何故、Boostnoteにしたのか?という点が疑問になるはずですが、Boostnoteがどれだけ要求事項を満たしているかを書くにしてみましょう.
- Markdown形式で書けること
- タグで管理出来ること
- 暗めのカラーテーマが選べること
- オフラインで利用出来ること
- Windows、Macなどマルチプラットフォームで動作すること
複数のプラットフォーム間でデータを共有できること- キーバインドをVimライクにできること
「複数のプラットフォーム間でデータを共有できること」以外は満たしていることになるため、何らかの形でデータを共有できれば全ての要求事項を満たすことができます.
Boostnoteでは、Cloud Syncing and Backupというページが公式から用意されており、DropboxやGoogle Driveの共有フォルダを使うように書いてありました.
今回はそれに則ってGoogle Driveを利用して同期し、「複数のプラットフォーム間でデータを共有できること」を満たすようにしてみます.
Google Driveを使って同期する
Google Driveを手元のPCと同期させるには、バックアップと同期・ドライブファイルストリームと2種類のやり方が存在します.
それぞれの違いについては、Googleドライブヘルプのバックアップと同期、ドライブ ファイル ストリームの違いを参照してください.
ここでは、今回の利用用途で関係ありそうな箇所を抜粋しました.
バックアップと同期 | ドライブファイルストリーム | |
---|---|---|
マイドライブ内のファイルを使用する | 可 | 可 |
マイドライブ内の選択したフォルダのみを同期する | 可 | 可 |
マイドライブの個別のファイルのみを同期する | 不可 | 可 |
個人の Google アカウントで使用する | 可 | 不可 |
これら2つの違いは、「個別ファイルの同期の可否」と「個人のGoogleアカウントでの利用可否」になりそうですね.
私の利用用途で考えると、Boostnote用のディレクトリのみを個別に同期したいですし、GSuiteを個人契約しているため、ドライブファイルストリームを使うのが良さそうです.
ドライブファイルストーリムを導入するを参考に導入し、Boostnote用のディレクトリ作成します.
後はそのディレクトリを同期すれば準備は完了です.
Boostnote with DFSの導入自体は非常に簡単でした.
Boostnoteに乗り換えて良かったこと・不満に感じていること
導入し実際に使ってみて以下の項目は良かったと感じました.
- 1つのスニペットで複数のファイルを定義できる
- Inkdropよりも軽快に感じる
- GSuiteを契約していれば別途利用料金は発生しない
しかし、Boostnoteに乗り換えてみて良かったことばかりではありません.
以下の項目は導入してみて多少なりとも不満に感じている項目です.
- 検索機能が貧弱
- 等幅フォントが何故か汚い
- Vimのキーバインド使えるがyankでクリップボードにコピーされない
- ドライブファイルストリームとの起動順序によっては読み込まれない(Boostnoteを再起動すればOK)
最後に
久しぶりに自分のメモツールについて見直しました.
改めて振り返ると自分の求めているモノを言語化する必要性を感じます.
Boostnoteに乗り換えて良かったことが私が想定していたよりも少なかったですが、Inkdropの時と比べて不便というのは感じていません.
そのため、正直InkdropかBoostnoteかはたまた別のエディタなのかは、個人の求めるモノによって大きく変わりそうです.
また近いうちに変更しそうですが、今年度はBoostnoteでメモを書いてみようと思います.