某社SREとしての1年間

これはSRE Advent Calendar 20195日目の記事です.

一昨日、6Vメタモンを入手することができてホクホク顔の@corrupt952です.

技術的なことは他の方が書いてくれると思うので、某社SREとして過ごしてきた約1年間の話を簡潔に書きます.
SREに興味ある人や某社SREに興味ある人の参考になれば幸いです.

某社SREになった経緯

前職はソフトウェアエンジニアとしてSIerで働いていました.
私がSREになった理由は、「転職しました」に書いてある

自分に足りない知識を身につけ、自分の知識を元に挑戦したいという思いがありました.

を実現するための手段としてSREにチャレンジしてみたかったからでした.

SREやインフラに興味を持ったきっかけは @f440@yoppiの3人でISUCON5に出たのがきっかけでした.
あの時は結果として予選落ちだったのですが、自分にとってはアプリケーションを動かすために速く動かすために、アプリケーションコードだけでなくサービスアーキテクチャやインフラ側により目を向けていたので良いきっかけになりました.

そういった経緯もあって声をかけてもらった某社にSREとして入社することを決めました.

そもそもSREって何?

これに関してはネットに情報が溢れているので割愛しますが、各社によって実際の役割や責務が異なります.

某社におけるSREは以下の役割を持っています.

  • サービスの環境構築・運用
  • サービスの可用性・パフォーマンスの維持・向上
  • 障害対応
  • CI/CD整備
  • 開発環境の整備
  • パフォーマンスに懸念があるロジックのレビューや改善
  • セキュリティの担保
  • ログ収集・分析基盤の構築・運用
  • 中長期を見据えたアーキテクチャや基盤を先回りして検討や設計 

などがあります. ※1
これだけ見ると、インフラエンジニアと言われる職種に他の役割を足したように見えますよね.

プライベートでやってきたこと

プライベートではこれといって活動をしてはいません.
強いてやっていることは、

  • 読書
  • 情報収集

の2つです.

技術書や技術書に限らず、気になる本やいずれ必要になりそうな本を空き時間に消化しています.
これは持論なんですが、「本に答えを求めておらず、読んだ内容を元に自分なりに咀嚼し解釈、背景の想像・理解、現実への適用方法、代替方法の模索・検討、他の技術・概念との関係性を考えるために読む」というのを意識して本を読んでいます.

業務としてやってきたこと

参考にはなるかは分かりませんが、当たり障りのない範囲で業務としてやってきたことを書きます.

  • 組織内の開発環境整備
  • 新サービスの設計、構築、CI/CD整備
  • バックアップ設計、開発、構築
  • 監視基盤設計・見直し・実装
  • 不要なリソースの洗い出しや削除
  • コンテナ推進
  • Infrastructure as a Code推進
  • SRE Office Hoursの開催
  • 社内勉強会でのLT
  • 技術書の輪読

それぞれの業務について概要を書きたいですが、長くなるのでいくつかピックアップします.

コンテナが最適解だとは思いませんが、コンテナ技術を導入することで効率が良くなったり、楽ができると判断したため開発環境の整備やコンテナ推進を進めています.
The Twelve-Factor Appをベースにしたチェックリストを作りましたも推進に向けて、プライベートの時間で自分なりに解釈した結果を書いていました.
実際の業務ではこれを組織に落とし込んで、各サービスレベルで落とし込んで作業をしています.

某社のSREは役割が多岐に渡るため、組織が急激に成長するといつか破綻してしまうというリスクがありました.
そういったリスクに対して事前に対策を打つための1手段として、SREが持っている知識や経験則を共有、SREと一緒に悩む場として「SRE Office Hours」という活動を毎週金曜日に枠を設けて実施しています.
この活動はマイクロサービスについて何でも聞けるOffice Hoursに参加したよ! #メルカリな日々に影響を受けて企画し、今も開催し続けています. ※2
技術書の輪読もそういった活動の一環で、「仕組みはどうなっているのか」「弊社ではどうなのか」「これを改善していけるのではないか」といった疑問を持つきっかけだったり、議論をする場として活動しています.
社内勉強会のLT枠でも、SREが持っている知識を共有する場の1つとして利用させてもらっています.

最後に

技術的な話が皆無で申し訳ないですが、某社SREとして1年間やってきたことを書きました.
ぶっちゃけスキルの範囲が広いし、やることは尽きないし、障害対応もしなきゃないし大変な仕事ではあります.
裏を返せば「自分に足りない知識を身につけ、自分の知識を元に挑戦したい」を達成することができる仕事で面白いと個人的には思います.

興味があるかたは是非SREにチャレンジしてみてください.

次はfnaotoさんが6日目の記事を書くようですね. 楽しみです!

※1 全てをSREがやっているわけではなく他チームと協力してやっている業務もあります
※2 この活動の具体的な内容について気になる人は、12/11公開予定の某社アドベントカレンダーの記事を見てくれるとうれしいです